読書感想文3冊(お金関係)

「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！」

お金のプロ山崎元なる方がど素人との対話形式で解説してくれる。
気になったのは「外貨預金は銀行のカモになるため、絶対にやらない方がいい」というところ。
理由としては手数料が高いことを上げている。普通の銀行だと1ドルにつき1円が目安だから、仮に1ドル100円なら、100万円分ドルを買うときに101万円かかる。日本円に戻すときも1ドルにつき1円のコストがかかり、確実に損になるとあった。ならSBIネット銀行など利用すれば1ドルにつき3銭の手数料で、100万円分のドルが100万と300円で買えて気にするほどでないと思う。円高か円安か予想が出来ないのであれば、通貨分散の意味で米ドルを持っているのは悪い選択でないと思うがどうなのだろう。
投資信託を利用した運用を推奨していて、①上場インデックスファンドTOPIX(国内株式の投資信託)②ニッセイ外国株式インデックスファンド(海外株式の投資信託)の２つを半々ずつ買え！と言っている。
そして投資信託をNISAで運用しろとあったけれど、今は素人に勧めるなら絶対に「つみたてNISA」の方が良いはず、発行日を確認したら2015年だったのでまだ制度も始まっておらず仕方ないところなのか。投資については過去の著書から学べることが多いけれど、この本は例外だと思う。
家を買うことを強制節約装置だとか銀行の奴隷と表現していて、山崎「私のように物欲が強くて、お金を貯めるられない人にはいいかもしれない。ハハハ」というジョークがなかなか面白かった。

「米国つみたて投資」

投資に正解はなく結果が全てで、個人によって投資手法のより好みがあるため、考え方の合う合わないがあると思うけれど、その点からするとあまり私には合いませんでした。「米国つみたて投資」というタイトルなだけあって、米国株式100%の投資を勧めています。買うべき投資信託としては4つ、①eMAXIS Slim米国株式(S&P500)②iFree S&P500インデックス③iFree NYダウ・インデックス④たわらノーロード NYダウを上げています。どれも完全に米国市場100%の投資先で、全くブレがない主張で恐れ入りました。
米国株式を語るには欠かせないウォーレン・バフェットの名前を出して「ウォーレン・バフェットも認めたS&P500」という文言もあるのだから抜かりありません。
米国以外の投資先については新興国を、「一番の懸念は値動きが激しく投資経験がないと強いストレスとして、長期的には成長が期待できるかもしれないが、ポートフォリオ(運用資産)の核にはなり得ない」と切って捨てているのはどうかと思います。
私が投資する上で大事だと思うのは、バンガード社で語られている原則 の１つ「投資家の皆さまがコントロールできることに注力してください」です。新興国が勝つのか、先進国ミックスが勝つのか米国100％が勝つのか私には分かりません。素人投資家が確実なリターンを出すのは将来の株価予想ではなく、リターンが読みやすい配当金重視や支払うコストを抑えることだと考えます。よって私はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)よりもコストの安く分散の効いたeMAXIS Slim先進国株式を選びます。

「世界のお金持ちが20代からやってきたお金を生む法則 」

金持ちになる方法は、金持ちから学ぶべきだ。ただし、孫正義やスティーブ・ジョブスといったマジモンの天才を真似しようとしても無理だし、真似したところで半端な結果で終わってしまう可能性が高い。(彼等から学べることはあるにしても)凡人にも可能な範囲で普段から出来る行動と考え方を本書では紹介している。
印象に残ったことは優先順位を決めること、同時にいくつもはやめる。マルチタスクは無理。自分の1日の行動を振り返るとどこで何に時間を消費しているか分かるため、無駄を減らし時間を作る。目の前のことに全力を出すことが重要。
夢は叶えるよりも見つける方が難しい。自分もそのように思う。夢(目標)を見つける方法として、こうしたいなりたいものがなければ、逆に後悔する人生を考えてみるのも良いとある。ちきりんの本では10年後に死ぬとしたら今のまま良いのか考えてみると良いともあった。何を求めているのか見つけたら、次は将来設計図(ロードマップ)を作る作業に移る。
投資の話にウォーレン・バフェットを引き合いに出す人が多いが、あまり鵜呑みにしてはいけない。彼は超優良企業にレバレッジをかけて投資をしたから資産を増やすことに成功した。投資の原則としてリスクとリターンは比例するため、バフェットにとってリスクがなくても自分にとっては別である。
私はなりたい自分というのが見つけられない。心の底には何かがあるように感じられるが、それがナニなのかうまく拾い上げることが出来ないでいる。相当深いところにあるようなので、辛抱強く心の声に耳を傾けていきたい。

昼からミスドにこもって3冊まとめました。

疲れました。

もうこんな時間(18時)です。

家に帰ります。