迷う、見失う。それでも何かを見つけたい。

東京から逃げるように地元に帰ったメンタル弱めの迷えるとりひつじ

ウォール街のランダムウォーカー

 歴史上の数々の「バブル」についてが面白い。オランダのチューリップバブル。チューリップの球根1つで豪華な邸宅と交換されたというのだから驚く。1990年代のITバブル。アメリカではIPO(新規公開株)バブルも起きていたようで、上場する会社の名前にセンスあるワードが使われるだけで企業価値が上がったというのだから笑える。バブルは「そんな馬鹿な」と思うような出来事ばかりだが、いつの時代もどこかで起きており、最近ではビットコインバブルがあった。これからも、いつかどこかで必ずバブルは起きると思わせられた。
 平均への回帰。行き過ぎた数値は平均へ帰ろうとする。アクティブファンドを運用し5年10年は良い成績を残せても、20年30年の長期的にはほぼ出来ない。しかしインデックスファンドなら市場平均を取るため勝てる可能性が高い。アメリカの一人勝ちの状況が続いているけれど、今後長期でアメリカに投資すれば勝てるかどうか疑問に感じた。今の速度を維持したまま成長することは難しいように思う。
 本書での主張はドルコスト平均法で長期間インデックスファンドに投資すること。一般投資家が運用すべきETFとして、VTI(米国市場),VWO(新興国市場),VEA(先進国市場),BND(アメリカ債権)など紹介している。インデックスファンドの優位性について勉強になった。