敗者のゲーム
株式市場は敗者のゲームである。敗者のゲームとはミスの多さで勝負が決まる。つまり勝ちに行くよりも、いかにミスを減らせるかが重要。テニスで例えるなら、積極的に得点を取りに行くことで勝つプロの試合は勝者のゲーム、それに対し素人の試合はミスの多さが勝敗を決める敗者のゲーム。
勝つ(大きなリターンを得る)ために、市場でのミスとは何かを本書では説明している。
印象に残ったこと。(うろ覚え)
- インデックスファンドを利用。次点は上場投資信託(ETF)。機関投資家などプロは市場平均を超えるために膨大な資料を集めて市場分析をするが、それでも大半は平均を超える事が出来ない。極めて優秀な彼らに勝とうとするのは無謀。
- インフレこそ最大の敵。貨幣の価値は下がり続けるから預金でなく株式にお金を回す。
- 売買の回数は減らすこと。売買を繰り返すと手数料がかかり、成績を悪化させる。
- 非課税枠を最大限利用する。イデコ、ニーサを限度額一杯まで利用するのが最善。
- ブレない投資方針を持つ。投資方針の選定ヒントは本書にあり。
- 株価は毎日見る必要ない。四半期に一度、または一年に一度で十分。
- 短期で利益を得ようとするのは投機、投資は長期を見据えて10年単位で結果を待つ。
- 平均への回帰。平均を超えた大きなリターンを得続けることは困難。どこかで平均値に落ち着く。
- 感情の制御。ミスターマーケットに翻弄されないこと。市場の上下によって投資家の感情は、極端な悲観に陥ったり、喜びや強気になりやすい。悲観時に投げ売り、高値で買いに走らないためにも感情を制御することがかなり重要。
- 配当が10%に届くような商品は倒産のリスクも含んでるため危険。
- 債権への投資は不要。基本的に株式100%で良い。債権は使い所を選ぶ。不動産(リート)も一応あり。
- 自国の株以外に50%は海外の株に投資する?
- 長期投資家にとって株価下落は歓迎すべき。安く買え。
まとめ
とりあえずインデックスファンド選んで分散、パッシブ運用しとけ。非課税枠を最大に利用して放置しとけばええ。あとは市場の動向にあまり気にすんな。仮に平均寿命の85歳まで生きたとして、今から30年、40年も投資期間があれば、ほっとけばそれなりの資産が出来てるのは間違いない。売ったり買ったり余計なことはすんな。いいから投資方針決めて、あとは年一回方針を見直す程度にして、ゆったり構えろ。みたいな感じ。