迷う、見失う。それでも何かを見つけたい。

東京から逃げるように地元に帰ったメンタル弱めの迷えるとりひつじ

読書感想文 8冊

●目次

  • デッドライン仕事術
  • 億男
  • 下を向いて生きよう
  • 小さな習慣
  • もう消費すら快楽じゃない彼女へ
  • 絶対貧困
  • 働き方 完全無双
  • 負けない投資

 

以上8冊分の読書感想文になります。

 

【デッドライン仕事術】

時間をかければいいものが出来て当たり前です。むしろ、時間をどれだけかけても良いものが作れると限らない分、時間を限り、その限られた時間の中でベストを尽くすのが重要であるとわかりました。

また印象に残った話は、休みの日の過ごし方についてです。仕事の反対は何だと思いますか?という問いかけがありました。私は仕事の反対は休みかと思いました。作者は仕事の反対は遊びだと言います。仕事で疲れたからといって、休みの日に家にこもり寝ているようでは駄目だと言っています。定年後など仕事を辞め、働かなくなったときにあれしよう、これしようと楽しみにしているようでは話になりません。いざまとまった時間が確保されれば、休むことしか知らないため、遊ぶことができません。それでは残りの人生が退屈になってしまうので、仕事だけに熱中するのではなく、休みは寝てばかりいないで遊びなさいと書いてます。確かにその通りだと思いました。今を我慢すれば将来報われると考えるのは間違っています。仕事に対する考え方とともに、将来のヒントを頂くことができました。既に退屈な人生になりつつあるため、少し無理をしてでも旅行に出かけるなどして遊んだ方が良いと思いました。

デッドライン仕事術 (祥伝社新書)

 

億男

主人公が宝くじで三億円を当てて人生バラ色だー!と喜んでいたところに親友が三億円をパクッて姿を消してしまいます。親友を追いかける最中、親友の知り合いに次々と会っていきます。その経過でお金と幸せの秘密を探る物語となっていました。

親友の知り合いの中で、特に印象に残った人がいます。競馬でお金を稼ぎすぎて「オカネなんてイラヘン」と言う男です。お金が増えすぎて困るなど、なんてうらやましい。そんな悩み一度くらい持ちたいものです。私の勝手なイメージでは、競馬はギャンブルでした。天に運を任すものだと思っていたのですが、この男は計算することで勝率を上げることができるといいます。神頼みするのではなく、自分の実力で運を勝ち取る考え方が、自分にないものだと思いました。ギャンブルといえば、パチンコなどもありますが、あれも確率(数学)の世界で勝つ人は勝ち続けるようです。勝つ人と負ける人との決定的な違いは意識に表れているようです。自分も運に物事を任せるのではなく、運を味方につけるべく学びと努力でカバーが必要だと思いました。

物語では結局、主人公のもとにお金が帰ってきます。しかし、それで彼は幸せになれたかといえば、そうでもない結末となりました。人はお金があれば幸福になれるというのは幻かもしれません。自分自身のお金と幸福の関係を考えさせられました。

億男 (文春文庫)

 

【下を向いて生きよう。】

普段生活していて仕事で失敗したり上手くいかないことがあると、自分はダメだなぁとよく思います。ポジティブにいこうと思っても、どうしても気持ちが後ろ向きになってしまう。そんな時は無理に前向きな本を読むよりも、後ろ向きに生きても良いのだと慰めてくれるような本が読みたくなります。ピッタリなタイトルの本が見つかり読んでみました。

後ろ向きに生きるコツ。

①自分よりもちょっと下を見よう。幸せとは相対的なもので、他人と比較することで感じたりするから、あまり上ばかり見ずに自分よりちょっと下を見ればいくらでも人がいるでしょう。とのこと。ちょっとこれには疑問を感じますが、一つの考え方としてはありなのかもしれません。

②失敗の多い人生の方が味があって面白い。なんでも思い通りに物事が進み、成功ばかりしている人生は楽しいかというと、それもつまらないと思います。何事もバランスが大事ということになりますが、失敗を楽しめるようになればいっそう人生が楽しくなりそうです。

幸せそうな人の代表に釣りバカ日誌のハマちゃんがあげられていました。確かに彼はいつ見ても楽しそうに生きています。仕事ほどほどに釣りに生きがいを見出し全力で楽しんでいます。幸せの価値を人と比べることよりも、自分が何をしている時、どういった状況が幸福なのか掴むことが肝要かと思います。

上を見続けることは疲れますが、下ばかりを見るのも大変です。私は上4割、下6割くらいの割合で若干視点を下に向けつつ、肩の力を抜いていきたいと思いました。

下を向いて生きよう。

 

【小さな習慣】

目標を達成できない、続かない場合は、ばかばかしいほど目標を小さくすると良い。達成が困難な状態から、逆に達成しないのが困難なまで課題を小さくすることで、わずかな意志の力で行動することができる。例えば、筋トレをしようと思い、一日30分の腕立てを目標に決めたとする。30分続かないのであれば、一日一回だけする。体調が悪いなど理由で一回すら出来ないようなら、腕立てのポーズだけ。それすらも無理なら床に伏せるなど目標をどんどん下げる。

出来なかったこと、やらなかったことを悔やみ落ち込むよりも、小さくでも出来ることすることで達成感を得ることが大事だとあります。そうすることで自己肯定感が育ちます。

また小さな目標にするメリットは、今日は無理だと思っていても、すこしやってみると案外出来たり、楽しくなったりして、想像以上に出来ることがあります。この現象は自分にも経験があります。

モチベーションは感情に左右されやすく、感情はその日の体調や状況など色々な要素が複雑に影響するから安定しません。そのためモチベーションに頼るのではなく、習慣として日常の一部にしてしまうことが重要だとわかりました。

習慣化の力はとにかくすごくて、人の行動や判断の8割くらいは習慣みたいです。そのため私たちの行動判断はだいたい習慣から来ています。また習慣の良いところはエネルギーの消費を抑えられることです。習慣は繰り返すことで定着します。

靴を履く順番を意識したことありませんでしたが、きっと無意識に右か左か判断していると思います。本では実験的に履く順番を意識して変えようとした場合、66日ほどかかったそうです。およそ2か月が習慣化に必要な日数の目安になりそうです。

小さな習慣の力を利用することで、大きな結果を生み出せます。習慣化することのすごさを知りました。私は寝る前に少しだけ本を読むことを習慣化させていきたいと思います。まずは寝る前に本を手に取るところから始めることになりそうです。

小さな習慣

 

【もう消費すら快楽じゃない彼女へ】

タイトルに惹かれて手に取りました。著者の田口ランディの名前は何度か聞いたことがありましたが、まだ読んだこともなく、どんな本を書くのか興味もありました。なにより私も消費による満足を得られていないと感じていました。

内容はエッセイ集でした。一つ一つの話に退廃的な雰囲気がある印象をもちました。時代の影響もありそうです。1999年。ミッチー・サッチー騒動。地下鉄サリン事件で世間は騒がれていたようです。私はというと、その頃9歳でした。2000年にノストラダムスの大予言で恐怖の大王が降りてきて、地球が滅ぶと本気で心配していた時代です。その当時から酷い事件殺人事件もあれば心温まるいい話もある。今の時代となにも変わりがなさそうです。強いて違いを言えば、より物質的な満足を得られない環境が進んでいるように感じます。インターネットの普及や、アマゾンなどECサイトのサービス向上により短期間で安く、望めばなんでも手に入ります。とても便利な時代になりました。それでも、9歳のあの頃のほうが毎日が楽しかったように思えます。20年という年月を考えさせられました。

もう消費すら快楽じゃない彼女へ (幻冬舎文庫)

 

【絶対貧困】

この本を読んで、日本に生れ、こうして働ける仕事があることに感謝したいと思いました。

スラム街の成り立ちや、その土地で暮らす人々の生活が日本とはまるで違い、興味深かったです。物乞いと呼ばれる人たちの目を瞑りたくなるような悲惨な実態も描かれており、日本の日常とはかけ離れたことばかりで、自分はいかに世界を知らなかったのかと、衝撃を受けました。

特に印象に残ったのは、レンタルチャイルドの話でした。レンタルチャイルドとはマフィアから誘拐された子供が物乞いをビジネスとして管理されることです。物乞いでお金をもらうには、いかに相手の胸に刺さるかが重要です。つまり、悲惨であればあるほど、施してあげようという気持ちにさせます。そのため、子供や老人はお金を集めやすくなります。そしてそんな弱者の中でも、さらにお金を集めようとするなら病気や怪我などが有効になります。マフィアは何も知らない無垢な子供の腕を切り、目玉を潰し、外に放り出してお金を稼がせます。どう考えても許せることではありません。しかし、子供はそれを受け入れるようです。「マフィアさんは悪くない、お金を稼げない自分が悪い。自分がダメなのだ。」と話しています。

では貧困国は悲しみに溢れているのかといえば、そうでもなかったりします。貧困=辛い、悲しい。ではなく、発展途上国ならではのユーモアな話もありました。性の話など日本とはまるで違っていて、面白い。とにかく笑ってしまう。貧しくても心の温かい人が描かれて、素敵だなぁと思いました。

 

まとめ

日本は裕福で恵まれています。かと言って皆が幸せを享受しているようには見えません。生きるのが辛いと言って自殺する人も後を絶たず、何かが狂っているように感じますが、狂いをうまく言葉にすることも難しく思います。貧困国を知ることで何が出来るわけでもありませんが、自身の選択肢の幅を広げられたらいいと思いました。

絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)

 

【働き方 完全無双】

元2chの管理人として有名なひろゆき氏の本。

あと1000年くらいで人類が滅ぶと話す。人類は進化し過ぎた。特にここ100年ほどの技術の進歩が目まぐるしく、インターネットを通じて最新の論文や知識、技術をどこでも得ることができる。そこに家庭でも使える3プリンターがあれば、核融合?なんだかヤバイものすら作ることが可能になるそうだ。実際、アメリカに住む10歳ほどの子供が家のガレージでそんなモノ(核融炉?)を作ってしまい、オバマ大統領に表彰されたというのだから驚きだ。世界にはこんな人があと4,5人くらいいるらしい。誰かが「えいや!」とやってしまえば、世界は簡単に終わらせることができるらしい。なんて恐ろしい時代だろう。

著者は進化し過ぎた人類の、今後の進化を遅らせる手段はベーシックインカムにあるという。お金のためや、よりよい暮らしを求めて人は進歩してきた。競争させないことで技術進歩の抑止力になるのかと思う。働かずにお金が支給されるようになるなら、是非とも実現して頂きたい。またそれは世界平和のためでもあるのだ。

あと印象に残った話が、"権利の徹底追及"生活保護しかり、世間的なモラルではズルイと思われることでも、利用していかないと高齢者には勝てない。それほど若者の立場は悪くなっている。

また外貨を得る手段を作ることを推奨しており、日本国内の戦いから世界に目を向ける必要があると書いていた。 

 

まとめ

ベーシックインカムと権利の追及までが「守り」あとは「攻め」をマスターすることで働いていく中で無双することができる。らしい。日本は社会保障が案外充実しているから、守りの存在に気づくことが重要になる。あとは攻めを身につけることが今後の課題になりそうだ。最後に余談だが、この本のタイトル「働き方完全無双」はゲーム好きなヒロユキ氏が家庭用ゲームの「無双シリーズ」から取ってきたのじゃないかと予想する。

働き方 完全無双

 

 

【負けない投資】

負けない投資のステップは大きく6つに分けられます。

①毎月の使うお金を減らす。把握する。

②お金をためる。3ヶ月~1年ほどの余裕は確保。心の余裕につながる

③一度につぎ込まない。毎月の平均化。ドルコスト平均法が長期的に最良

④世界経済の成長に乗る。毎年5%の成長している。

⑤まずはインデックスファンドで積立して、マネーリテラシーを学ぶ。

⑥知識だけではわからないため、実際に買ってみる。

 

本の中で、いい言葉だと思ったのは「敵を知れば己を知れば100戦危うからず」中国、孫子の言葉です。日本の武将、武田信玄もこの言葉を守ることにより、戦での勝率が高かったといいます。投資では相手(投資対象)を100%知るまでは、投資でなくギャンブルだと著者は言ってます。

最後に優良銘柄の選び方が書いてありました。大事なのは株価ではなく企業の価値を買うことだそうです。投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットの言葉でもあります。言うは易し、行うは難しだと思います。経済についてもわからないことが多く、本の内容で理解ができない部分もありましたが、興味や関心を普段から持ち、これから少しずつ学んで行きたいと思います。

負けない投資 経済ジャーナリストの実践術 (PHPビジネス新書)

 

 

ちょくちょく裏紙にメモしていた感想文を清書してまとめました。

これを会社に出せば8000円分の図書カードが貰えます。

うちの会社は読書感想文制度というのがあって、読んだ本の感想文を200~300文字でまとめて提出すると一冊につき図書カード1000円分もらえます。

 

 

豆知識ですが、図書カードは書店で本の購入だけでなく、ヴィレッジバンガードなどで雑貨の購入に使う事も出来ます。

僕は美術書や動物図鑑に使いたいと思っています。(あれ高いんだ)

 

月一くらいで本の感想文書けたらいいな。

以上です。