迷う、見失う。それでも何かを見つけたい。

東京から逃げるように地元に帰ったメンタル弱めの迷えるとりひつじ

「AI×人口減少」を読んだ感想

AIと人口減少について、どちらも最近になってよく話題に上がるため、注目の集まりやすいタイトルを選んでいるのだろうと思った。
もっとも予測が当たると噂の、経済アナリスト中原圭介による未来予測。
人口の予測は高い精度が期待出来る。様々な要素が絡みあう経済の予測と違い、人口の予測は出生率と平均寿命の二つしかないため、予測の精度が高いというのは、なるほどと思った。
人口減少について、政府への批判が目についた。
少子化対策は長い目で政策を継続させる必要があり、少子化対策するするの口だけ政府は何やってんだと厳しいお言葉。批判出来るほどそんなに賢いなら、無能な政治家の代わりに立候補してくれよと思う。
日本は現行で世界で唯一の「超高齢社会」に突入している。これは歴史的に見ても類のない未経験の時代。
今後の予測としては、団塊世代(1947年~1949年)が全て75歳を迎える「2025年問題」を境に社会保障費が大きく膨らみ始め。2036年には全人口の3人に1人が高齢者に。2042年には団塊ジュニア世代(1971年~1974年)今の45歳前後が高齢者に入り、社会保障費のピークが予測される。ちなみに65歳~75歳未満を前期高齢者。75歳以上を後期高齢者と呼ぶことを初めて知った。
著者が言うには、2040年度には高齢者を支えるための、社会保障に関する年金負担額は少なくとも3割増し、4割増し覚悟が必要になるそう。今のうちに貯蓄しておかないと大変そうだと危機感を持った。
AIについては、自動化により現存の仕事が奪われるなどの話はあるが、人口が減った分AIによる埋め合わせを期待できるし、働き手の側としては、仕事を奪われる恐怖よりも恩恵の方が期待が大きい。人が減れば人手も必要とされるであろうし、健康な身体さえあれば(選ばなければ)職が見つからない心配もないと思う。