シルバーリングが出来るまでの工程【鋳造】
前回ここまで来ました。
いよいよ業者さんに持ち込んで鋳造してもらいます。
と、その前に鋳造をご存知ない方のために説明をします。
ここまではワックス原形と呼ばれるものを作りました。
これを金属(金や銀)にするには一度石膏で型を取り、そこにドロドロに溶けた金属を流し込みます。
この工程が鋳造と呼ばれます。
鋳造に出す前にワックスには湯口を付けます。
湯口とは…うーん説明難しいですね。
写真をどうぞ
奥に写ってるのが湯口用の棒ワックス
なんか棒みたいなのがついてますね。
これが湯口です。
この棒を通って金属が流し込まれます。
僕は自分で湯口をつけてますが、一般的には業者さんがやってくれます。
個人でこうして持ち込む人は稀だそうで、珍しいと言われます。
鋳造屋さんも金にならない個人の相手をするのは手間でしょうから、負担を減らすため自分でやることになりました。
補足ですが、ワックスはとても脆く少しの力を加えただけで簡単に壊れます。
このように
( T_T)
誤って落としちゃいました…。
よくあることです。
めげずに修復しましょう。
はい、治りました。
もう誰だよこんな小さくて繊細なモノを作ったのは~
私です←
すごいでしょ(自画自賛)
残念な小芝居を挟みつつ…
孤独な作業なので自分を褒めてあげるのは大切です。
ではようやく鋳造屋さんに持っていく準備が整いました。
あとは上手く鋳造されることを祈るのみです。
たまに鋳造は失敗します。
形が歪んでしまったり、上手く金属が流れず穴が空くなど形が欠けたりします。
なので苦労して作ったモノほど出すときには緊張します。
「我が子を頼むぞ!」って感じの心境ですね。
鋳造に出してから出来上がるまでは、タイミングにもよりますが1週間〜1ヶ月。
長ければ2ヶ月近くかかることもあります。
個人で頼むと何かと後回しにされやすい。と感じています。
出来上がっても連絡するのを忘れられたり・・・。
ではでは、明日仕事が終わったら鋳造屋さんに寄って帰ります。
以上です。(52分)