迷う、見失う。それでも何かを見つけたい。

東京から逃げるように地元に帰ったメンタル弱めの迷えるとりひつじ

十二国記「白銀の墟 玄の月」1巻2巻読み終わった

十二国記HUNTER×HUNTERの完結を見届けるまでは死ねないと常々思い、生きる理由としてきました。

特に十二国記は辛い時、落ち込んでいる時に何度も読み返し、現実逃避をしてました。

人が木から生まれ「天」という明確な存在があり、人界と天界を分けるファンタジーの世界は現実を忘れさせ、それでいながら現実よりも過酷で容赦のない死があり、そして、一生懸命に生きる人々の姿に勇気づけられます。

ちなみに好きなセリフを一つ上げるなら「人は自らを救うしかない」という陽子の言葉があります。それはどういう・・・と李斎は言います。十二国記の世界を「神の庭」と表現した陽子は、天は人を救わない。天が実在すれば間違いを犯す。とかなんとか、なんだろう胸に残る言葉です。

 

待望の新刊は18年ぶりということで、発売日は台風が接近して、十二国記ファン的には蝕が来てる!?とか、王が虚海を渡ろうとしている・・・!?などと、妄想が膨らむシチュエーションでした。

台風など意に介さず、もちろんすぐに買いにいきました。

 

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表紙を飾るのは泰麒と驍宗です。

大きくなった泰麒がイケメンすぎます。幼かった泰麒の面影はもうなくて、冷たい眼差しが最高にクールです。

 

ざっくりネタバレをすると、1巻目は泰麒と李斎は泰国へ戻り主上である驍宗を探す旅を始めます。泰麒は突然、李斎に黙って別行動をして従者一人連れて首都鴻基に帰還し、なんと阿選が新王だと宣言します。

2巻目では驍宗を探し続ける李斎と、鴻基に帰還し無事泰輔の地位に戻った泰麒が地盤を固める様子が描かれます。最後には驍宗探索を続ける李斎が驍宗らしき人物が匿われた里を発見するも、すこし前に死亡したと聞かされ、どうなっちゃうの!?という所で終わりました。

驍宗は大けがを負いながらも、泰麒、李斎が帰国した当初はまだ存命だった様子です。

泰麒が李斎と別行動を独断で行ったのは、驍宗の死に気付き、天命が鴻基に向かわせたともいうが、同時に泰麒はずっと練り続けた策であるとも話しています。

本当に驍宗は死んだのか?天命は本当に阿選を選んだのか?裏で暗躍する琅燦の目的とは?

謎は深まります。まだまだ全容は明かされません。

 

11月発売する3巻4巻でどうまとめてくるのか、とても気になるところです。

あと2020年に十二国記の短編集が発売されるそうです。

なんといいますか、長く新刊を待ち望み続けていたので、完結しないことが逆に終わりのない世界が続くようで生きる希望になっていたような節があるようなないような、こうもポンポンと新刊が出てくるともう、小野先生ありがとうございます!としか言えません。

 

どちらもとても楽しみです。